捻挫・肉離れ・スポーツ外傷

スポーツ現場ではダッシュ、ストップ、ターンとった動きが何度も繰り返されます。急に筋肉を伸ばしたり縮ませたりすることでこれらの動作は起きていますが、この時に捻挫や肉離れが起こりやすいです。

なぜ、スポーツ現場でよくある動作で捻挫や肉離れがおきるのでしょうか。

それは、捻挫や肉離れを起こした時点で、既に状態の悪い関節や筋肉になっていることが大半だからです。

• 関節や筋肉の柔軟性が欠如している
• 疲労が蓄積してる
• 筋力不足のためフォームが崩れがち
• ウォーミングアップ不足のまま練習や試合に挑む

このような状態では捻挫や肉離れを起こす可能性はとても高くなります。

スポーツや運動の内容によって使う筋肉や関節は違いますが、どれも繰り返し同じ部位に力が加わります。

例えば、バスケットボールやサッカーでは足首や膝、野球では肘や肩が怪我をしやすい部位となります。

筋肉や関節は繰り返し力が加わることにより、どんどん疲労していきます。ここで上手く休息をとったりメンテナンスができていると回復しますが、多くの方はそのどちらもせずに使い続けます。疲労が溜まると筋肉の柔軟性は欠如していくため、疲労が限界に達してしまうと、捻挫や肉離れなどの怪我に繋がるというわけです。

筋力不足の場合は、そのスポーツに求められるフォームが上手く出来ないために望むようなパフォーマンスが出せないという事が起こります。筋力不足が原因だと気づける方が少ないのと、気づいたとしても筋トレよりも練習メニューを消化することに一生懸命になってしまう方多いのが事実です。その結果、筋力不足の体に無理な負荷がかかり続けるため筋肉は痛んでいきますので、捻挫や肉離れの原因になるというわけです。

ウォーミングアップ不足の場合は、運動する準備が整っていない筋肉（冷えていて温まっていない筋肉）を急激に動かすため、筋肉が上手く伸び縮み出来ずに捻挫や肉離れの原因になることが多いです。

体を動かす場合、色々な筋肉や関節が関わります。

例えば「後ろを振り返る」という動作一つにしても、「骨盤→腰→背中→首」の順に筋肉や関節を動かすことで振り返ることができています。首だけでは後ろを向けませんし、骨盤や腰だけをひねっても首を動かさなければ後ろに振り返ることはできません。

これをスポーツや運動の動作に当てはめても同じです。そのため、痛めている場所だけに注目しているだけでは怪我は再発します。

野球肘やテニス肘も、首の動きが悪い・腰の動きが悪いことが原因で起こりやすくなりますし、足首の捻挫や膝の捻挫も股関節や背中の動きが悪いと起こりやすくなります。

捻挫や肉離れが起きた場合、その部分の修復を早めることが最も大切ですが、次に大切なのはそのスポーツや運動で使う筋肉や関節の動きが正常なのかを判断することです。

痛めた靱帯、筋肉の場所を把握します。

把握することにより、施術がしやすくなることの他に動きが悪い筋肉や関節を特定することが出来るので、回復を早めつつ再発予防が出来ます。

また、痛める前より動きを良くしてパフォーマンスを上げることも可能です。

• 患部に対して

当院では、捻挫や肉離れで痛めた靱帯や筋肉の組織を早期に修復できる特殊電気により治療を行います。

腫れやそれに伴う痛みを早く引かせることが可能で、通常の電気治療と比べて1．5倍～2倍早く回復します。※個人差があります

腫れが引いてきたら、固くなっている靱帯や筋肉を緩めるために先ほどとは別の特殊な電気治療と手技施術を行っていきます。特に肉離れの患部では、出血したあと徐々に瘢痕化といって塊が出来ます。動きのある筋肉の中にまったく動きのない塊が出来るので、そこをしっかり緩めることが大切です。

• 体全体に対して

​足の捻挫や肉離れに対して、両足同時に起こることはほとんどありません。これは体重が片方にかかるクセがあり、常に負荷がかかり続けるからです。腕や肩に対しても、日常的に負荷がかかり続けた方が捻挫や肉離れを起こします。

そのため、左右のバランスを整えて体全体の使いやすさを向上させることが大切です。

当院では背骨歪み矯正施術や鍼灸施術により体のバランスを整えて無駄な筋肉の緊張を取っていきます。そうすることで劇的に体への負担を軽減できます。

症状の度合い、スポーツの内容、患者さまの筋肉の質を把握したうえで復帰までの目処をお伝えします。

負傷した日から１週間は安静にしていただいた方が回復は早くなります。負傷した日から2週間は小まめに施術に来られた方が回復は格段に早くなります。

患部が良くなっても、体全体の使い方や動きが悪いと再発しますので、再発を予防しつつ更にパフォーマンスが上がるように施術をしつつ、メンテナンスのタイミングをお伝えします。